2018年シーズンの守備成績から見た侍ジャパン最強オーダーを考えた
みなさんこんにちは、リンです
前回の記事に続いて、2018年シーズンの成績から見た侍ジャパンの最強オーダーを考えていきます
今回は、前回の記事でも予告した守備成績から見た最強オーダー
守備だけ考えれば、ゴールデングラブ獲った選手やUZR高い選手を選ぶなど、最初の9人を決めるだけなら難しくはないけど、 オーダーだから、打順も加味してベストに近いものを考えていきます
まず自分が真っ先に浮かんだのはライオンズ源田
2018年シーズン、守備指標のUZRが30.9と断トツの数値で、次点の坂本が10.0というのを見ると守備力の差は明らか
※その坂本のUZRのキャリアハイは2015年に記録した32.1と源田を上回るが、年齢を重ねるほど機動力が低下していく、守備範囲が狭まるためUZRの数値も自然と落ちてしまう
エラー数は11と二桁に載ってはいるが、ErrR(平均的なエラーが発生した状況と比較してどれだけエラーしたか、エラーしてないかを得点化した指標)は3.8と、エラー数7の田中のErrRが4.0ということを比較すると、大きな問題ではないと言える
こう言った点から見ても、ショートは源田で異論はない
セカンドもUZRの点を見て、カープ菊地が良い
UZRは9.8と2016年に記録した17.3よりは劣るものの、トップの数字
次点の山田は8.7と、菊地に迫る数字を見せるが、ErrRが-1.2とセリーグワースト2位のエラー数13が目立つ(菊地は5.4)
一方で、守備範囲を示すRngRは山田がトップの9.0、菊地は0.4と、こちらは菊池がかなり守備範囲の狭い数値が出ている
エラーの数を少なくすれば、2019年は山田のゴールデングラブ賞の受賞もあるかもしれないが、今回はUZRから菊地を選ぶ
※菊池の守備範囲が狭まった要因の1つとして、ポジショニングの変更が考えられている
2塁側のゴロに対しては捕球が多くなったのに対して、1塁側のゴロに対しての捕球が大幅に低下しているというデータがある
もしかしたら、守備範囲の狭い田中(RngR-5.2)をカバーするためのポジショニングの変更かもしれないが、それなら代表で源田と二遊間を組めばかつての守備範囲の広さを示す数字の大きさになるかもしれない
続いてはキャッチャー、ホークス甲斐
日本シリーズで魅せた6連続盗塁阻止というのも印象的だけど、シーズンでもキャッチャーの守備指標を示すcatcher(盗塁阻止、捕逸割合から得点化した指標)が7.2と、次点の田村の3.5と比べて2倍以上の差をつけていることから異論はない
センターはドラゴンズ大島
UZRは同ポジションでトップの11.9、RngRも10.3とトップ
ただし、1000イニングあたりでのUZRは、ベイスターズ桑原が上回る数字を残した
これは、桑原の出場イニング数が851回2/3と1000イニングに満たなかったことで実際のUZRの数字(9.6)より高くなったと思われる
実際、出場試合数も桑原は113試合、大島は143試合と差がある
桑原の1000イニングあたりで見た時の数字を無視するわけではないけど、シーズンを通して多く守った大島の方を自分は評価したい(後は大島はノーエラーだったのに対して桑原はエラーが1つあったところくらい)
これで、守りのセンターラインがしっかりと固まり、次はファーストへ
こちらも、UZRだけでは少し決め難い数字が出ている
単純にUZRではライオンズ山川が5.1、次点でロッテ井上が4.6、イーグルス銀次3.0だが、ErrRが山川が-2.7、井上-1.0、銀次1.0と2人がマイナスの数字を出しており、その銀次は出場イニング数732回1/3と1000イニングに到達していない
(調べたら、銀次はファーストで102試合、セカンドで57試合、サードで2試合出ていた。143試合を超えているところを見ると、試合の中で守備の変更があったのだろう)
RngRは山川3.3、井上6.4、銀次1.0と井上が一番守備範囲としては広い数字を残してる
じゃあ井上にするか?と思ったが、DPR(併殺完成度合を得点化した指標)は山川3.3、井上-0.8、銀次1.0とまたまた井上がマイナス
う~ん、1000イニングに到達してはいないけど、ここは全てプラスの器用貧乏プレイヤー銀次を選ぶ
※説明を省いてたけど、ここまで選んだ選手は全ての守備指標でプラスの選手ばかりです
花のサードはホークス熱田・・・じゃなくて松田
球辞苑で「日本一動かないサード」と言われて本気を出したのか、2018シーズンのRngRは7.9と次点のファイターズレアードの1.2と約6倍も差をつけて守備範囲が広くなってる(悲しいことに、この2人以外のサードは全員マイナス・・・)
UZRも13.5、ErrRも3.4と全ての守備指標でトップ
これは完全に異論ん余地なし、こういう選手ばっかりなら楽なんだけど・・・
お、ライトはまたけっこうな混戦
ホークス上田、ファイターズ大田、ドラゴンズ平田の三つ巴
(下がサード以上に悲しい、カープ鈴木は-5.3、タイガース糸井が-17.6ってお2人さんどうしちゃったのよ・・・)
3人とも全ての守備指標でプラスと誰でもいけるところだけど、ほぼ全ての守備指標で上回ったのが上林
ただ1つ、ARM(外野手の送球による捕殺であったり進塁を抑止したことを得点化した指標)で大田が2.2、上林が1.4と大田が上回ったが、センターの時と同様、大田はシーズンの出場イニング数が1000未満ということも踏まえて、上林に決定
最後に、レフトは・・・1000イニング以上守ってる選手がほとんどいない汗
ベイスターズ筒香とスワローズバレンティンは1000以上守ってるけど、UZRがそれぞれ-11.7、-21.5ととてもじゃないけど「守備成績から見た最強オーダー」には入れられない
これは・・・別の外野から選手を持って来るか
先ほど、ライトで1000イニング以上守って、かつ全て守備指標でプラスなのに選考から漏れてしまったドラゴンズ平田
UZR11.9、RngR11.0と素晴らしい
ARMは0.6と上林より数字が低かったので、平田をレフトへ移動
(打撃成績、守備成績の両方で繰り上げみたいな感じとはいえ滑り込んで入ってくる平田スゴイ)
完成!!ここからなるべく点が取れそうな打順を考える
ん??ピッチャー?当然、ジャイアンツ菅野だよ
防御率1位、202イニングを投げて被本塁打わずか14本、WHIP(1イニングあたりに走者を出す割合)セリーグ1位の1.00(両リーグ通じてはイーグルス岸の0.98だが、岸は159イニングを投げて被本塁打は21本、リーグが違うので単純には比べられないが)
参考までに、今回の守備成績から選んだ選手の2018年シーズンの打率
平田良介.329、源田壮亮.278、銀次.276、大島洋平.274、上林誠知.270、松田宣浩.248、菊池涼介.233、甲斐拓也.213
お?全然戦えそうな数字
ここにDHでまた数字の良い選手入れられるんだから、守備力第一の監督だったら実現しそうなオーダー
取り敢えず、前回と同じように同点ランナーなし打率を調べて1番が向いてそうな選手を探すと、打撃記事の方でも候補に入ってた平田がここでは唯一の3割超え(.316)
と言うことで、1番レフト平田
次の2番は、1番の次に同点ランナーなしで打て、かつランナー1塁でも打てる選手
すると、さっそく該当選手が
松田宣浩、同点ランナーなし打率.284、同点ランナー1塁打率.333
打撃記事に続いて、2番に32本塁打の強打者が
3番には源田
同点ランナーなし打率は.188と前の2人が倒れたら終わりだけど、ランナー1塁打率は.324、2塁打率は.333と打率が上がる
1・2塁の時は.167と下がるけど、前の2人が出てノーアウトの状況なのでバントさせればいい
4番・・・ここはNPB最強打者の柳田に助けを借りる
これでホークスの選手が4人か、これは日本一になりますね
さて、第2の4番的存在の5番
残ってる選手で得点圏打率高い人いるかな汗
・・・お、大島が同点得点圏打率.345
よし、君に決めた
6番の自分の理想は満塁男だけど残りの選手には・・・いた!
銀次、同点満塁打率.750
入れておいて良かった
あとは、打率順でいきますか
これをもって、守備成績から見た侍ジャパン最強オーダーが決定
1番レフト平田良介
2番サード松田宣浩
3番ショート源田壮亮
4番DH柳田悠岐
5番センター大島洋平
6番ファースト銀次
7番ライト上林誠知
8番セカンド菊池涼介
9番キャッチャー甲斐拓也
ピッチャー菅野智之
流石に打撃重視の最強オーダーと比べると攻撃力は見劣りするけど、何だかんだで毎試合コンスタントに2点くらいとって逃げ切るイメージがする
次はどうするかな
打撃・守備の両方を兼ね備えた選手を編成した最強オーダーにするか
代表14人の投手を選ぶか(今の対メジャーオールスターは都合上みたいなのがあってピッチャーの代表は15人だけど)
最後に、今回の打撃成績、守備成績、並びに坂本のUZRのキャリアハイ、菊池の守備範囲が狭まっている記事のソースは以下のものを参考にしました
他に「この視点を中心にオーダーを組んでみてほしい」という要望がありましたら、気軽にコメントください
それでは、また次回お会いしましょう